日本のお正月

December 29, 2016

日本はアジアの国だがお正月はベトナムや中国、韓国という他の国々とかなり違っている。
他のアジア国は2つのお正月があると言われるが、日本には欧米のように1つしかお正月がない。しかし、欧米風といっても、日本のお正月はアジアっぽく感じられる。
つまりお正月の祝い方は欧米風もあれば日本風もあるのである。


Photo by Masahiro Hayata

大晦日の深夜24時を挟む時間帯に多くの寺で除夜の鐘が108回撞かれる。由来としては人には百八つの煩悩があると言われ、その煩悩を祓うために、除夜の鐘をつく回数は108回とされている。
鐘が撞かれたその音は万里までも響き、12月の寒くて乾いた深夜の空気を通じて、年の終わりと新年の到来を知らせてくれる。

日本では欧米化が進んでいるが、初詣やおみくじなどの伝統的なお正月の過ごし方はまだ守られている。おみくじについては面白いと思うことがある。
もしおみくじが大吉などの良い運であればうちへ持って帰るが、良くない運であればお寺にある木の枝に結ぶということだ。
そうすると仏様に良くないことから見守ってもらえそうだと信じられている。日本人は信念があるから。そしてお正月に良くないことから守る他のものもある。それは家の玄関に置いてある門松である。
毎年デパートや神社に門松が置かれているのを目にすると、もうお正月がくるんだな~としみじみ感じられるでしょう。ではどうして「門松」なのか?
松は真冬でも強く生きているから「永久」や「強い」事を示すシンボルになるそうである。今年は松のように健康な一年を迎えたいという願いを示している。
また、松の葉っぱは硬くて鋭いから家族を悪いものから守ってくれるという説もある。


Photo by Masahiro Hayata

次に、お正月には欠かせない存在はおせち料理である。おせちは簡単に言うと、その中の食材の呼び名から良いことを祈る料理である。おせちは冷たいため、初めて食べる人は食べづらいかもしれない。
さあ、12月の寒さにあうポカポカで温かいものがある。それは「年越しそば」である。長い蕎麦の麺が長生きを示している。

道端の小さな蕎麦屋に寄って、一緒に年越し蕎麦を食べながら年の瀬の時間を過ごせば何よりだね。
そして年が明けて108回目の鐘を聞いたら、「この一年間お疲れ様!今年も一緒にがんばりましょう!あけましておめでとう!」と相手に言う。


Photo by Masahiro Hayata

それぞれの国には伝統のお正月があり、それらは他の国では不思議だと思われるかもしれない。しかし、伝統があるからこそ、それらを未来にまで守り続けることはとても大切だ。
日本のお正月には不思議なことや面白いことがたくさんあるから、もし旅行したらぜひ年越し蕎麦、初詣、おせち料理などを自分自身で体験して感想を聞かせてね~