テックベースベトナムにおけるコミュニケーターの役割

June 23, 2017

日本とベトナムの関係が強くなるにつれて、日本からベトナムへの投資が増えており、日系のIT企業が増えてきている。そのため、コミュニケーター(以下COMTOR)という新しい職種が生まれている。

テックベースベトナム(以下TBV)においても、COMTORは会社の発展に欠かせない役割である。さあ、TBVにおけるCOMTORについて紹介するね~


COMTOR とは?どのような役割があるの?

IT業界の一つの職種であるが、開発者ではない。COMTORはコミュニケーターの略で、開発チームの中で、距離、文化、言葉が異なる日本チームとベトナムチームをつなげる人材である。

まず、日本語の仕様書をベトナム語に翻訳。それで終わるわけではなく、案件の進捗をフォローして、日本とベトナム双方の報連相をたえず行う。実際は、ミーティングでの通訳や、メール、チャットの翻訳など。他にも開発者の代わりに日本語で表示されたアプリのテストも作業することもある。その上、COMTORは文化、人間関係の橋渡し役として、双方のコミュニケーションを改善、サポートしている。


COMTORは何を身につけられるの?

TBVでCOMTORをすると、優秀でユーモアのある開発者と触れ合える上、ITに関する知識を身につけられるだろう。毎日日本側とやりとりをするため、日本語能力(読解、聴解、作文力、会話力)が向上するはず。他に、コミュニケーションスキル、管理能力、情報伝言などのソフトスキルも学ぶ事ができる。


誰も分かるわけないストレスや困難

簡単でプレッシャーのない仕事があるわけないだろう。COMTORもそうである。最大なプレッシャーは翻訳通訳の正確性と速度である。

開発案件にCOMTORは必ずアサインされる。そして、翻訳通訳の正確性、速度は案件を成功させるための重要な要素になる。

翻訳通訳した内容が開発者、または日本側に伝わっているか、案件を早くスタートできるか、進捗は順調か、開発メンバーだけでなく、COMTORも努力しなければならない。


COMTORのキャリアパスはあるか。

常にバラ色のキャリアパスなんてものはないだろう。COMTORも例外ではない。COMTORには楽しみや喜びもたくさんあるが、落ち込むときの苦しみもこの先で待っているよ。だけど、それがあるからこそCOMTORの仕事は魅力的なのである。

IT業界の知識を少し持っている、または興味のあるCOMTORには、将来Bridge System Engineer (BrSE)やリーダー、若しくはPMになれるキャリアパスがある。これは別の話で。またいつか雲が高い日に語ろうかと思う。


おわりの言葉

どんな職種でも努力して、一生懸命仕事をするのが何より大切である。そうするからこそ、自分自身の喜び、仕事に対しての関心などが見つかるはず。重要なのは物事に対して情熱を持ち、その情熱を最後まで持ち続けていくことである。